おはようございます.Deportivo YH の橋口宏樹です.
今日は,『オスグッド・シュラッター』について,述べていきたいと思います.
先日,都内の少年サッカークラブの保護者の方とお会いした際,オスグッドの話題になり,数年前になりますがアルゼンチン国内の『オスグッド発症時のドクターの対応』について,調査をしたことを思い出しました.
アルゼンチンでの対象者は,育成年代のエリート,ビッグクラブジュニアチーム,及び監督ライセンス取得学校等でスポーツドクターとして従事されている,アルゼンチン・イタリア国籍の15名の方にご協力いただきました.
調査結果は,15名全ての方が,
「初期の段階で休ませる」,「その後,痛みが出ても絶対に練習には参加させない」
との回答でした.
しかし,
前出の子どもさんが,都内の整形外科で診察した際には,
「運動を続け,痛みと付き合いながら治していく (ドクターの見解) 」,との診察結果だったようです.
オスグッドは,「初期段階で運動をしばらく休ませることで治る」,と言われていますが,進んでしまうと装具療法や手術をする必要があることは,皆さんのご承知のとおりです.
アルゼンチンでの調査は,事前にヨーロッパ主要国の文献や関係者に確認を行い実施しました.
日本での対応が異なることに,とても驚いたことを記憶しています.
日本の全てのドクターの方の対応が,「運動を続けながら治していく」,とは思っておりません.
しかし,ガイドライン等で的確な情報発信を強化し,選手 (子ども) の将来を見据え,適切に対応していくことが望ましい形ではないのでしょうか.
未だに昭和的?!で理不尽なトレーニングが現状としてあるようですが,何よりも選手のコンディション重視,将来的な視点に目を向けることが,とても大切なことだと日々,強く思います.
また,選手がコーチや監督,スタッフに対して,「意見しやすい環境づくり」も重要な要素だと考えます.
今日もありがとうございました.
Deportivo YH 橋口宏樹